磁石売場やマグネット売場に関して小売業ではとても重要な考え方になります。
聞いた事はあるけど、いまいち理解できてない、理解したいと思っている方の悩みを分かりやすく説明して解決しますのでぜひ読んでください。
小売業磁石売場(マグネット売場)とは?わかりやすく解説します。
レイアウトは基本上記のようなイメージがあると今回では仮定して説明します。
磁石売場はその名の通り、顧客を引きつけるために必要な売場の事です。
そのために、計画的に商品カテゴリーを選定して配置し店内の回遊率を高める必要があります。
磁石売場は主張の仕方で他企業との差別化をし、店舗に何度も来店したくなる定着率に貢献する大切な売場です。
ですので、磁石売場に展開するカテゴリーは必ず会社として分析を行い、戦略的に選定と強化が必要な部分となります。
次からは、具体的にレイアウトを付けながらどの様に強化する必要があるか説明していきます。
主通路沿いの売場(第1磁石売場)
基本的には主通路の外側の売場の事を言います。
赤くマークしている部分が第1磁石ですね。
- 消費頻度が高く、購買頻度が高い商品。
- 自社の主力アイテム
- 買上率が高い商品
- 価格帯が基本的に廉価の商品群
第1磁石の補足編
上記のパターンで縦に両サイドにゴンドラがレイアウトされている場合は両サイドが第1磁石となりますので、引き込みが非常に強いですね。
※個人的にはワンウェイコントロールする場合はこちらの方が良いと思っています。
上記のパターンのように片方が横にゴンドラが組まれている場合は左側のみが第1磁石となりますのでより強力なカテゴリー配置が必要になります。
通路の突き当たりの売場(第2磁石売場)
通路の突き当たりの真正面の売場になります。入口入ってまっすぐ前がまず最初の第2磁石となります。
これは奥に引き込むために必要なプロモーション売場です。
- とにかく迫力が大切。スポットライトなどを使って華やかな演出も検討。
- 華やかな商品や新商品今までになかったアイテム等で興味を持ってもらう。
- 季節の商品の展開(陳列しているカテゴリー内で検討)
- 大きな販促物で遠くからでもアピールする。
エンドや平台などのプロモーションの売場(第3磁石売場)
エンドや平台と言われているプロモーションスペースを第3磁石と言います。
※上記レイアウトで色がついている部分全てが第3磁石となります。
- 特価品の商品
- 季節品やラインロビングしてきた一定期間にすごい需要がある商品
- メーカーの大型新商品(売れる自信がないのはダメですね)
- プライベートブランドや大量に販売できる商品に育成していくアイテム
定番売場へ誘導する為の売場(第4磁石売場)
顧客をゴンドラの定番通路に誘導するために作られる売場となります。
※緑の部分が第4磁石となり、導線から誘導するイメージです。
- 主通路から見えるために大量陳列(縦縞陳列が良く目立つ)
- アイテムはカテゴリー内でPI値がとても高く購入頻度が高い商品。
- トップに大型プライスボードが効果的で主通路から良く目立つ
PI値や陳列に関しては以下のページで説明していますので興味がある方は是非読んでみて下さい。
PI値についてはこちら↓
売場の陳列に関してはこちら↓
(補足)商品陳列のコツ
補足ですが、第2磁石と第4磁石で引き込む際に作る売場のコツを説明します。
連続性にかける商品カテゴリーの陳列方法がこちら↓
上記は連続性に少しかけていますね。
では以下はどうでしょうか?
AのカテゴリーがBカテゴリーの部分まで連続しています。
CカテゴリーがDカテゴリーまで連続しています。
上記の考え方がより回遊性を高めると言われています。
いかがでしたでしょうか?
是非、まだ実行してみたことのない方は試してみて下さい。
最後に
小売業でも様々な科学的理論がありますので、しっかり理解することが大切です。
なんの本を読んだら良くわからないといった方は沢山いると思います。
そんな方のために、分かりやすく今までの経験を掲載していますので是非活用して下さい。
売れ筋のフェイシング数をしっかり確保しましょう。
とても重要なカテゴリー選定が必要です、ここのアイテムで最初にしっかり奥まで回遊してくれるかが決まります。