EDLPとは?小売業で目指すべき意味を解説します。

EDLPとは?小売業で目指すべき意味を解説します。価格戦略
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◆よく、EDLPと聞くけど毎日日替わり特売をすることなの?

◆EDLPは知っているけど、目指す理由がよく分からない、チラシを沢山実施した方がお客さんが来るのでは?

◆EDLPをするとチラシを止めるから、売上が下がってしまいそうで中々できない。

そんな悩みを解決するべく、分かりやすくEDLPに関して解説します。

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EDLPは何の略?

EDLPは何の略?

EDLPとはエブリデイロープライス(Every Day Low Price)の略です。

その名の通り、いつも低価格です!といった意味になります。

決していつも日替わりの特売を打つことではないですので注意してください。

確かにいつも短期特売を実施し続ければ安いと思われるだろうとは思うがそれは本当の意味でのEDLPではありません。

では、早速EDLPの本当の重要性を説明していきますので是非最後まで読んでみてください。

EDLPとは同じ商品が常に安いことである。

EDLPとは同じ商品が常に安いことである。

日本ではスーパーマーケットなど特に毎週末にチラシが入りますし、〇〇お得デーなど1日限りの限定短期特売など多くの企業が実施しています。

毎週チラシも入れているし、お買い得デーも作っているからEDLPを実施していると思っているところも沢山あります。

短期特売を実施して、短い期間だけ安くする。毎週末は安くする。お買い得デーで安くする。

これらは全て、短期特売の連続であってEDLPとは全く違う考え方です。

本当の意味でのEDLPとは

いつも来てくれているお客様が、毎日使ったり食べたりする商品をいつも安い値段で売り続ける努力をする事です。

※いつもは最低でも3ヶ月間程度は必要ですね。どうしても無理なら1ヶ月以上と考えると良いと思います。

EDLPで考えることは、メーカーや店舗が売りたい商品、在庫が過多の商品を安くすることではなくで常に売れている商品を安く売り続ける事が大切です。

短期特売を実施することのデメリットとは。

上記の内容だけでは、納得できない方が沢山いると思います。

ここでは、具体的なデメリットを紹介していきます。

顧客のデメリット
  • お客様が仕事をしている忙しい方だと、短期特売以外でしか買い物にいけない場合損をしたことになる。
  • 1日だけのお得な日にちょうど行ける人は限られた人しかいない。
  • 特売日に買い物に行かないといけないから、混んでいて買い物がしずらいしレジで並んで時間がかかる。
従業員のデメリット
  • 特売の度に何個売れるか分からない商品の数量を予測して発注する必要がある。終いには、在庫を多く発注しすぎて余らすと怒られるといった神業を求められる。
  • 特売の度に商品が変わるので、売場の変更にいつも追われている。
  • 特売の度に店舗の値段を貼り剥がしする必要がある。
  • 1日限りの特売デーなどは特に通常以上の人員を確保してオペレーションを組まないといけない。
  • 倉庫在庫が特売商品で埋め尽くされ、作業効率が悪くなる。

バーゲンハンターを獲得するには必要な施策だし、手を変え品を変えしている方が、仕事をしている気分にもなるし分かりやすい。

だが実際は顧客にとっての最善の販促活動ではないし、働いている勤務者にとっても辛い選択をしている事になる。

では次にEDLPのメリットを説明していきます。

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EDLPを推進する事のメリットとは。

EDLPのメリットは基本短期特売のデメリットが全て解消されるイメージです。

顧客のメリット
  • いつも使っている商品がいつ行っても納得できて気軽に購入できる金額で販売してくれているから安心して自分の行きやすい日時に買い物に行くことができる。
    ※特売は185円で販売するけど特売ではないと250円で販売するA店舗よりいつ行っても195円で販売し続けるB店舗の方が圧倒的に買い物がしやすいのです。
  • 短期特売を実施していないため、ハイ&ローがないためレジが混んでいたり駐車場が入れなかったりしないのでレジなども並ばずストレスなく買い物ができる。
従業員のメリット
  • 短期特売がなく急に需要が高まり何個売れるか分からない事はなく、販売数量が予測しやすいため、発注も自動化が容易に可能。
  • 売場の変更も自分達のMDに合わせた変更を年間で計画し実行することができる。
  • 値段の貼り剥がしが少なく作業人時を削減する事ができる。
  • 短期特売がないので倉庫在庫はほとんど必要なく、作業効率が上がる。

いつも使っている商品を安くし続けることで、顧客が定着し来店頻度が上がりさらには買上点数まで上昇すると言われています。

ローコストオペレーションの実現にもEDLPは必須と言えます。

注意点

EDLPはチラシを実施しないということでは無いと私は思います。

チラシや広告は販促費のバランスを考えてどんどん実施していくべきだと思います。

PB商品やEDLPを実施している事、さらには店の強みであるカテゴリー等を認知してもらって購入してもらい、サービスであれば利用してもらわないといけません。

EDLP=チラシをしない。広告を打たないでは無いと認識しましょう。

※しつこくEDLPである事、EDLPの商品を広告してお客様に指示されるようにしていきましょう!

最後に

EDLPの基本は以下になります。

①商品は売れ筋商品のみを選択する事。
→売れ筋商品ではないと意味がありません。

②できるだけ多くのカテゴリーで実施する事。
→できれば全てのカテゴリーをEDLPにするべき。

③お客様が安心して迷わず気軽に購入できる安い価格で実施する事。

④基本は3ヶ月以上は提供し続ける事。

ここをまずは考えて取り組むことが重要になります。

では、最後まで読んでいただいてありがとうございました。

価格戦略小売りの役立ちMemo
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