小売業でロスを削減する方法を説明します。

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小売業で働いていると、3つのロスに悩まされると思います。

廃棄ロス・値引きロス・チャンスロスこの3つのロスの悩みを少しでも改善できるように説明します。

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小売業でロスを削減する方法を説明します。

小売業でロスを削減する方法を説明します。

まず、皆さんはロス金額を把握しているでしょうか?

今は、データで簡単に値引き金額や廃棄金額を出す事ができると思います。

ただ、小売業はとても忙しく日々業務に追われていて、見れるけど店舗の廃棄金額や値引き金額を見て対策をしていない方が多くいるのではないでしょうか?

正確には、見ている余裕がない。見てもどうして良いか分からない。

ここでは、ロスを削減するためにどのような仕組みを作って取り組めば良いのかわかりやすく説明したいと思います。

ロス(廃棄ロス・値引きロス・チャンスロス)の種類を説明します。

ロス率に関して、聞かれたときに即座に答える事ができるでしょうか?

ロス率は売上に対するロス金額の割合で以下のように表す事ができます。

ロス(値引きロス+廃棄ロス)÷売上=ロス率

例)10,000円➗1,000,000円=1%

上記の場合ですとロス率は1%と言うことになります。

上記のロスには2パターンのロスが存在しています。

値引きロスと廃棄ロスです。

値引きロスは20%OFFや半額シールなど貼って売り捌くときの値引き金額です。

廃棄ロスは色々なパターンがありますね。期限切れ・品出しの時に破損させてしまった。お客様が落としてしまった、様々なパターンが存在します。

万引などの不明ロスもありますが、ここでは説明しません。

上記2つのロスに追加して最も重要といえるのが、チャンスロスです。

チャンスロスとは売り逃しのことです。

基本的な考え方は品切れや棚割りに売れる商品が入っていないなど考えられます。

上記は一番注意しなくてはいけないロスになります。

なぜなら顧客が買いたいもの、買いにきたものが売り場に存在していないということになります。

皆さんなら、どのように考えるでしょうか?
別の店舗にいく?それとも仕方なく似たような商品を買う?
どちらにしろ、3回同じ現象が起きたらもう行くのを止めるのではないでしょうか?

チャンスロスは数値化がとても難しいのです。

顧客はチャンスロスにはとてもストレスを感じます。

ですが、値引きロスなどに関してはむしろ安く購入する事ができるの値引き目当てでくる顧客も少なからずいるのではないでしょうか?

ですが値引きや廃棄が増加すれば粗利金額は減少します。

減らそうとすればチャンスロスが起きるかもしれません。

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チャンスロスと値引きロス&廃棄ロスに関しては矛盾している。

チャンスロスと値引きロス&廃棄ロスに関しては矛盾している。

チャンスロスを減らそうと考えた場合、欠品を減らすために必要以上に在庫を抱えてしまう発注をしてしまいます。

そうすると、値引きロスや廃棄ロスが増加してしまう傾向にあります。

値引きロスや廃棄ロスを減らそうとすると、必要以上に在庫を抑えてしまい、欠品を起こしチャンスロスを増加させてしまいます。

常にこの2種類のロスの関係性を考えてバランスよく判断しなくてはなりません。

ロスの削減の2つの段階

1つ目の段階としては、販売計画(予測)を特売期間中に100個なのに判断を誤り120個発注をしてしまった場合はロスが発生する可能性が増加します。

逆に80個しか発注していなければ売れるはずの20個分がチャンスロスとして発生してしまう可能性が出てきます。

正確な販売数の計画が重要になってきます。

これを、忙しいからといって感覚で実施してしまうといつまで経っても削減できません。

今回の特売価格の商品は以前同じ価格で販売した事があるか?

あった場合、その時に何個販売実績があるか?

その中で、現状の店舗の商品カテゴリーの上昇率はどのくらいか?

また、価格がさらに安く初めての場合、今まで価格が10円変わった場合の価格弾力性はどのくらいか?

今回120円の価格でA商品を販売する事が確定して今までの最安値が130円だった場合140円から130円になった時にどの程度販売数量が変化したかを見ておきます。

120%上昇した場合は120%の数字を考慮した数量を計画する必要がありますね。

2つ目は在庫段階でのロスの削減方法です。

発注が終了した後、悔やんでもしょうがないですね、適性に発注していても天候に左右される事もありますし、急に競合が安い価格でチラシを実施してきて、想定以下の実績しか取れないケースはよくある事です。

この場合は、見切りの処分が必要になります。

見切りをどのタイミングで実施するかが廃棄ロスとのバランスで大切です。

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ロスを削減するための最適な方法を見つけよう。

ロスが高くなるケースとロスが低く抑えられるケースを比較していきましょう。

例題)

流行りの商品を売れると思い1,000個仕入れる事にしました。

売価100円で荒利50円の商品とします。

ですがあまり計画通りの販売実績が開始3日くらいで見込めていません。

仮に200個しか販売できていないとします。

販売日数の計画は7日間と想定します。

ここで、ケース1とケース2で比較してみましょう。

ケース1

ケース1の場合は4日目から判断し少ない金額で値引きを開始します。

10%OFFとしましょう。そうする事で7日間で全て販売する事ができました。

200×50(荒利)=10,000円の荒利です。

その後90円で販売しているので荒利が40円ですので以下の式になります。

800×40(値引き後荒利)=32,000円

合計は42,000円の利益となりました。

ケース2

ケース2はギリギリまで何もせずに最終日に焦って半額にしたケースを考えます。

6日間では400個しか販売する事ができておらずラスト1日で半額にしてなんとか900個は販売でき100の廃棄ロスが出たと想定します。

400×50円(荒利)=20,000円

500×0円=0円 原価で販売しているのでもちろん利益はありません。

廃棄ロス=100×▲50円=▲5,000円

合計は15,000円の利益となりました。

こんな失敗はしないと思っている方が沢山いるかもしれませんが当たり前に良く発生する失敗です。

販売計画通り進んでいなくても、とりあえず何もせずにギリギリになって判断するケースで大きなロスを生んでしまう事があります。

販売計画通り進んでいない場合は売上を多く見込める期間に如何に早めに少ない調整で販売仕切ることを考えるかが重要ですね。

補足:ロス・プリベンション

通常ロスは、帳簿在庫と実地棚卸しを行って在庫の差額を出さなくてはわからない。

ロスプリベンションに関しては、予防や防止といった内容になる。

つまり、ロスが出てから対策するのではなく、ロスが出ないように行動を行うことを言います。

詳しく解説
  • ロスを決められた基準内に抑え、改善方法を見直し続ける。
  • ロスは起きるものと考える。
  • 業務内容全てに原因があると考える。
    →万引きだけではなく、検品、品出し、発注、レジスキャン等すべての業務。
  • 経営上の問題
  • 事前の予測と予防
  • ロス対策の効果を検証し費用対効果が正しいか判断する。
    →例)全てを万引きが悪いと決めつけ、警備員など導入するが実際は警備員を入れるコストの方が、万引きロスより高くないのか?

ドラッグストアーのロス率は約0.6%程度

スーパーマーケットのロス率は約0.8程度

と言われています。

※都度ズレが発生すると思いますので凡そと考えてください。

最後に

ロスを削減するための最適な方法を見つけよう。

ロスはどんなに適性に発注しても0になる事はほぼ不可能だと思います。

全体のロス発生アイテムは例えばドラッグストアーでしたら要冷蔵商品とパンだと思います。

ですが以外とここの発注をアルバイトや新人に実施させているなんて事があるのではないでしょうか?

まずそこから、最適な判断ができてないのかもしれません、ロス率が一番高く発注精度が求められるのに新人が行うのはとても適正な判断とは言えません。

しっかり数字を把握しベストプラクティスを探していきましょう!

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