小売業で勤務していると、在庫金額の予算を達成させないと
在庫をもっとコントロールするスキルを身に付けるように
指摘されると思います。
そんな時に、必要な5つの数字に関して説明します。
在庫管理で悩みを持った事のある方へ解決方法を説明ます。
在庫管理とは?5つの数字と適性在庫について説明します!!
覚えるのは、たった5つの計数のみです。
①商品回転率
②在庫日数
③交差比率
④坪あたり在庫高
⑤帳簿在庫
上記5個の計算方法を簡単に説明します。
商品回転率
売上÷平均在庫(期首商品在庫+期末商品在庫÷2)=商品回転率です。
※1年間に商品が何回入れ替わるかがわかる数字ですね。
平均の回転率を上回っている場合は、問題がある可能性があります。
在庫の調整が必要がいち早く検討する必要があります。
在庫日数
365(1年間)÷商品回転率=在庫日数
※商品が何日間で無くなるかがわかる数字ですね。
この日数が多すぎるのは調整が必要ですね。
交差比率
商品回転率×粗利益率=交差比率
※在庫1円で幾らの粗利益をあげたかと考えられたり、×100をする事で200を超えると高い収益性のある商品と判断される事が多いです。
高利益率で回転率が低くても200を越えれば収益性が高いと考えられます。
利益率が低くても回転率が高ければ200を超えて収益性が高い商品と判断もできます。
坪あたりの在庫高
平均在庫÷売場面積=坪あたりの在庫高
※在庫を売場面積で割った数字で適性在庫を決める時の基準として考える。
因みに坪あたりの営業利益高は一定にすることが必要です。
高すぎれば拡大が必要ですし、低すぎれば縮小が必要ですね。
帳簿在庫
期首在庫+仕入れー売上=帳簿在庫
※棚卸しをしてなくても在庫をある程度、把握するために使います。
実棚卸しをしているわけではありませんので、不明ロスなどは考慮されませんので若干のズレが生じるのは理解しておく必要がありますね。
適性在庫はどうやって決めるの?
適性在庫を決めるのは基本的に2つのパターンが考えられます。
①売場面積から考える適性在庫
②売上から考える適性在庫
①の場合だと1坪あたりの適性在庫を10万と決めた場合は100坪の店舗であれば基準在庫は1,000万となる。
※販売売上の高い低いで欠品や在庫過多が発生する可能性がある。
②の場合だと商品回転率を基準に考える、売上が1000万で回転率の基準が10回だと100万円が適性在庫と考えられる。
※ある程度の坪数で売上が苦戦している店舗の場合売上が少ない分基準在庫が少なくなるので商品がスカスカになりさらに売上を落としてしまう危険性がある。
適性在庫は売場の面積と売上の相関から決めよう。
売上が増加すれば在庫も増加した方が効率が良く、在庫を増加させないと品切れや商品発注頻度や補充頻度が増加してしまい非効率になります。
当然売上が減少すれば在庫も少なくなります。
そうしないと、キャッシュフローが悪くなります。
ただ在庫をただ売上が落ちたからといって何も考えずに削減すると、売場がスカスカな状態になり売場の魅力がなくなりさらに売上が減少しもっとスカスカになる悪循環に陥ります。
在庫には最低在庫の基準を店舗の規模に合わせて設定する必要があります。
つまり、最低在庫と売上の組み合わせて在庫を決める事が大切です。
適性在庫を決め方の順序を説明します。
①坪あたりの在庫金額を決めましょう!
ここでは、1坪あたり10万円を基準とします。
②売場面積を確認しよう。
ここでは売場の面積を100坪の店舗と想定します。
※売場面積が100坪×坪あたり在庫基準10万=在庫基準(売場基準)
→100×10万=1,000万円(在庫基準)
①商品回転率を基準を決める。
ここでは企業の全体平均と商品売上構成比(店舗特性)から考慮して10回で設定したと想定します。
②店舗の年間の売上を抽出する。
ここでは、年間の売上金額を1.3億円とします。
※1.3億円÷10回=1,300万円
最後に
いかがだったでしょうか?
上記が一概に全て正しいとは言いませんが、在庫を考える時に参考にできる考え方だと思います。
売上は日々変化しますので、どこかで回転率の基準や坪あたりの基準を変更しながら調整が必要になると思います。
なんとなく、前年の在庫が○○○円だから今年はこのくらいにしよう等良くわからない設定方法を取っている場合はすぐに見直す事を検討すると良いと思います。
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