売場効率を高める、商品回転率の適正な設定方法とは。

売場効率を高める、商品回転率の適正な設定方法とは。在庫管理
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かかせり
かかせり

商品の棚割りやフェイシング数を確定する際に困った事があるのではないでしょうか?

商品回転率は高すぎても良くないですし、低すぎても良くありません。

適正な状態を一定に保つ事が重要とされています。

棚割りやフェイシング数など在庫の問題で悩みを持っている方に解決方法を説明します。

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売場効率を高める、商品回転率の適正な設定方法とは。

売場効率を高める、商品回転率の適正な設定方法とは。タイトル
売場効率を高める、商品回転率の適正な設定方法とは。

売場効率を高めるためには、商品回転率の概念がとても大切になってきます。

店舗によっては、より多くの商品を沢山品揃えする事で売上を作る事が正しいとされています。

ですがそれは、同じような用途機能であればあるほど顧客を迷わせる事に繋がるとともに売場の効率を下げる事に繋がるのです。

※用途機能を考え同じ価格で効果も一緒は顧客を迷わせる事に繋がります。

さらに、商品の種類と数が多いと売場のフェイシング数が少なくなってしまいます。

A商品、B商品、C商品、D商品があり全て同じ用途機能で価格も同じ食器洗剤だとします。

売場には各種6個しか入らないため細かい発注が必要になり場合によっては毎日発注が必要になる可能性も出てきます。

ですが、A商品のみで24個売場に商品を陳列でき売上数量も変わらなかったらどうでしょう。

1日6個売れていたら4日毎に商品が入ってくれば欠品しない計算になります。

4種類ある場合は同じものが6個売れる場合も考えられるので毎日どれか発注しなくてはいけなくなり作業効率が悪くなりますね。

発注頻度が上がる人件費増デメリット5つを紹介。

①発注作業
 →単純に発注する事自体の作業が増加しますね。

②物流コスト
 →商品をピッキングして配送まで考えるとコストが増加するのは当たり前です。

③検品作業
 →商品の検品数が発注頻度が上がれば増加します。例えば毎日1個検品するのも1ヶ月に一回同じ商品が30個入荷して月一回検品するのとでは大きな違いがあります。

④伝票処理
 →店舗で実施していれば店舗業務。本部で実施していれば本部業務が増加します。

⑤補充業務
 →個人的にはこれが一番効率が悪く生産性を悪化させる要因だと考えています。品出し業務は小売業で一番大きな業務であるため削減できれば人件費も大きく削減できる部分です。

上記の事から商品回転率は高くすれば良いわけではない理由となりますね。

ここで難しいのが、売上に合わせてフェイシングを調整する事が大切だという事です。

週1個売れている商品と週20個売れている商品ではフェイシング数をもちろん変えなくてはいけません。

7日間納品をなくしたいのであれば週1個であれば7個売場に入れば良いですし、週20個であれば140個売場に入れる必要があります。

では次にフェイシングを決める時の方法を説明します。

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フェイシングを決めるには商品回転率を活用しよう。

フェイシングを決めるには商品回転率を活用しよう。

商品回転率は以下の方法で求める事ができます。

年間売上÷平均在庫(期首在庫+期末在庫÷2)=商品回転率

12ヶ月以下の販売期間しかない商品は月間の平均販売数量×12で求めましょう。

ここでは年間売上1,200万円÷平均在庫100万円とし商品回転率を12回転とします。

商品回転率は何を表しているのか?

商品回転率が12回とした時に何をあわらしているか説明したいと思います。

①商品が年間で何回入れ替わるのかを表しています。12回転ですから12回入れ替わった事になりますね。

②在庫1円で幾らの売上を獲得したかを表すと12円となります。

③商品を年間何回発注して何回補充したかを表す。(12回)
 →ここでは月間の販売数量を確保する売場のフェイシング数陳列量が確保されている事が条件。

これだけ見ると商品回転率が高いとやっぱり良いのでは?と思ってしまうかもしれませんが、上記で説明したコスト増のデメリットの他にも売場リスクも商品が高速に回転してしまうと起きる可能性が増加します。

商品回転率が高すぎる場合の問題点を紹介。

項目デメリット
欠品が発生しやすくなる。欠品が多いとチャンスロスの増加により売上が減少する可能性が出る。
バックヤードの在庫増加。管理費用が増加する。補充の作業効率なども増加する。
売り場が乱れる。メンテナンス(前出し業務などの頻度をあげる必要がある)

では商品回転率が低ければ良いのではと今度は考えるのが当たり前だと思いますので次は商品回転率が低い場合のデメリットを紹介します。

商品回転率が低い場合の問題点を紹介。

①資金の効率が悪くなる。

②商品の品質の劣化

③在庫の保管費用増加

商品回転率が低いと30日で発注してから仕入れ先にお金を支払わないといけないのに30日以上商品が売れなければその都度借金して支払わないと極端に言えばそうなります。

利子がかかる借金であれば経営を悪化させる可能性が出ますので商品回転率が低ければ効率が良いとは限らないのです。

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商品のフェイシング数をシミュレーションしよう。

商品のフェイシング数をシミュレーションしよう。

商品回転率に関しては理解できたと思います。

次に実際の陳列フェイシング数を決める際にどのように商品回転率を決めるかを考えてみましょう。

シャンプーの売場に10種類のアイテムがあると想定します。

ここで皆さんシャンプーの商品回転率が年間15回転だとすると、悪くないからそのままで良いと判断してしまうのではないでしょうか?

ですが単品ベースで良く考えると5回転の商品や30回転の商品が出てくる事が当然のようにあります。

本質はここに大きな問題があります。

30回転の商品は回転率が高いデメリットがあり低い商品は資金繰りのデメリットが出ています。

一見効率が良さそうですが、さらに改善する方法は沢山ありそうですね。

ここで次の計算式で適正なフェイシング数に見直していく事にしましょう。

年間販売数量÷15=適性陳列数量

10,000個年間販売数量で30回転している場合現状では月間在庫333個程度と想定されます。

ですが15回転にするためには666個陳列できるフェイシング数に変更する必要があります。

現状6フェイシング数だった場合12フェイシング数に変更します。

逆に5回転しかしてない商品は同様にフェイシング数を減少させて高すぎる商品のフェイシング数を広げるために売場を開ける必要があります。

細かく大変な作業ですがこれをする事が棚割りを管理し売場効率をあげる重要な業務となります。

最後に

いかがだったでしょうか?

商品回転率を上げろなどなんとなく理解しただけで実施している方が多いと思います。

商品回転率は適正な管理の基、単品ベースで一定に保つ事が最大の使命です。

ここを理解して業務に取り組む事で大きな利益に繋げ会社でも評価されるポイントになると思います。

是非まだ実施できてない方はチャレンジしてみてください。

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