インタレスト・カバレッジ(倍)といった経営指標を聞いた事がありますでしょうか?
企業の資金繰りが火の車なのか未来への投資をちゃんとしているのか、図る指標として重要な数値です。
インタレスト・カバレッジ(倍)とは?わかりやすく解説します。
インタレスト・カバレッジと聞いた瞬間に、もう覚える事を諦めたくなると思います。
ですがちゃんと理解する事ができれば意外と簡単に覚える事ができる数値ですのでこの機会に是非しっかり理解しておきましょう。
インタレスト・カバレッジの計算方法とは
以下の計算式がインタレスト・カバレッジの求め方になります。
年間(営業利益➕受取利息➕受取配当)➗(支払利息➕社債利息)
受取利息と受取配当は営業外収益
支払利息と社債利息は営業外費用
と考える方がわかりやすいかもしれません。
では、実際に計算してみましょう。
基本的に決算短信をみる事で計算する事が可能となります。
企業分析でファンダメンタル分析をする際にもとっても役に立ちますので投資を実施している場合計算すると企業の状態がよりわかりますよ。
以下の数字の企業があったと想定して計算しましょう。
営業利益=630,000,000円(連結経営成績)
受取利息及び受取配当金(営業外収益)=3,650,000円
支払利息及び社債利息(営業外費用)=27,051,000円
633,650,000➗27,051,000=23.42倍となりますね。
インタレスト・カバレッジのあるべき数値
ここまででインタレスト・カバレッジの計算方法は理解できたと思います。
計算するだけでは、意味がありませんのでどのような数値が良い数字かの説明をしていきます。
●5倍以上(なるべく20〜80倍)が良いとされています。
●5未満は資金繰りは火の車
●5〜10倍はギリギリのライン
●80以上になると未来への投資が遅延している可能性がある疑いあり。
上記のようなイメージになりますね。
計算した際に20〜80倍の中に入っているかをまず見て判断する事が良いと思います。
ただ見ていくと直近で大きな未来投資をした企業が次の決算からインタレスト・カバレッジが200倍を超えているなんて事はありますがここが投資に消極的かはもっと調べる必要はあると考えます。
※私は単年だけでは判断できない場合もあると思っています。
最後に
企業の経営状況を調べる際には様々な計算方法があります。
PLの理解もとっても大事ですのでまだあまり理解できてない場合は以下のサイトに詳しく説明しています。
苦手意識を持っている人が非常に多いと思いますが、数字に強くなる事は、小売業に勤めている上で非常に大切ですので頑張って覚える事をお勧めします。