店舗のスタッフからキャリアアップしたいけど実際に何を学べば良いか分からないという方が多いと思います。
結論新しい事は全てやってください。
ここでは、店舗スタッフからデジタルマーケティング担当になるまでにしてきた事を説明します。
①店舗スタッフから店長へ
当たり前ですが、まずは店舗での業務が全て実施できるようになる事で、初めて評価されます。
常に前向きに、積極的に業務を実施する事が大切です。
ここをクリアできないと、マーケティング担当までの道は難しくなると思います。
勉強に必要な事は以下となります。
- 商品知識(医薬品や化粧品を展開している企業は専門知識も必要です)
→薬ですと登録販売者の資格も必ず取得する必要があります。
※2年以上実務経験を積む事で管理者として薬を販売する事が可能となります。
一生の資格なので薬を販売している企業で勤務していれば必ず勉強して取得してください。 - 発注業務(定番から特売まで欠品せずに過剰在庫にならないように常に数字確認をする事が大切です)
- クリンリネス
- レジ業務(開店・閉店業務含む)
- 倉庫整理
- 本部指示の完全実行
- 返品業務
- 従業員教育
- シフトや稼働計画表の作成(管理)
- 売り場作り
- 接客のマニュアル理解
- チラシ準備やPOPの制作
- 棚替え業務(商品の入れ替えや季節商品の変更など)
- 伝票処理
- 緊急事態の対応(駐車場での事故やクレーム対応)
- 品出しや補充業務
- 期限チェック業務
- 数表管理(店長になってからは特に読み解けないといけません)
→店長は数字の責任が発生するのでなぜ予算を達成できたか?できなかったか
毎月ほとんどの企業では、基本的には報告する必要があると思います。
簡単にまとめてもかなりマルチに知識をつける必要があります。
店舗ではどんなに早くても、スタッフとしての経験4年程度、店長としての経験4年程度はマスターするまでには必要なのではないかと思います。
ここで勉強する事は、沢山ありますがマネジメントとは何か?
目標とする数字を達成するためにどのように行動する事が大切なのか?
理解する事が必須です。
個人差はありますが、どんなに早くても店長になるまでに2〜3年はかかると思います。
店舗マネジメントを学ぶには数々の優良企業が取り入れている本がありますので是非読んで勉強していきましょう。
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その他必要な数字はこのブログ内にも記載しているので時間があるときに読んで理解しておく事をお勧めします。
②商品部のプレゼンテーション業務
店長として、目標とする数字を達成し上長・部下からもしっかりと評価される事で店舗から商品部や営業企画部など様々なキャリアアップのチャンスが生まれます。
私の経験としてはプレゼンテーションの担当チャンスをもらえたのでここでの業務の説明をしたいと思います。
基本的には店舗への展開商品や展開アイテムの指示を考えて作成するセクションとなります。
ここでは、様々な競合店舗を見に行き、自社の強みを考えながら他社と差別化する事がとても重要でした。
ここでの勉強に一番費やしたのは、ストアコンパリゾンというものです。
これは様々な店舗に足を運び良いところを参考にしてプラスワンする事です。
私は必ず週に1回は一日中他社の店舗を見てレポートを作っていました。
※今では、ビジネスニュースや他社のECやSNS。HPを日々チェックする事も一つだと思います。
ここでの経験は、とにかく優良企業の取組をチェックし行動する事で世の中の向かっている方向を誰よりも理解出来ることと、対策を実行できるようになる事が重要だと思います。
業務的にはマーケットリサーチをひたすらして展開アイテムや展開方法を提案するといった内容ですのでマーケティングに非常に近い業務を知らずにしていたと今思えばします。
ここで参考にした本は①と同じ著者の本です。
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本を読み、ストアコンパリゾンを理解し行動する事が大切です。私は2年ほど毎週1回は必ず他社を見に行っていました。
③販促物制作業務
商品部の後は、全くの未経験でしたが、店舗の販促物を制作するチームに配属されました。
ここでは、コストを考えながらどのような素材(紙でも厚さや上質・コートなど沢山あります)が適正化など考えながら判断する必要があります。
内製するべきか外注するべきかなどの判断も必要です。
ここでは、販促物の制作関係の知識がついた事と、制作業務が必要ですので基本的にはイラストレーターといったソフトを使っていました。
Photoshopも同様に使うのですが、イラストレーターがメインです。
全くの未経験でしたので最初は全くわかりませんでした。
ですので自分のパソコンでも契約して、まずは仕事以外の時間でも使って勉強していきました。
1年半くらいでしたが、それなりの制作物を作るくらいの知識はついていましたね。
今ではPhotoshopのみしか契約していません。
イラストレーターとPhotoshopはこちら↓
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adobeの公式から月980円でPhotshopとかなら自由に利用できます。
④ポイントカード販促業務
ここでは、ポイントカードの販促担当として業務を行いました。
ポイントカードの仕組みに関しての理解とポイントを活用した販促活動がメインでした。
ポイントカードの仕組みはこちらで説明しています↓
ここで一番学ぶ必要があったのが、IDーPOSを活用した分析業務です。
とにかくひたすら分析をしていました。
IDーPOSでは以下の内容を主にチェックしていました。
①狙った顧客が店舗に来店してくれているのか?
②今までよりも購買金額が上昇したのか?
→購買時期やアイテムまで全てチェックします。
③掛かった費用よりも収益はプラスになっているのか?(費用対効果)
④新客は増加したのか?(新たにポイントカードに入会してくれているのか?)
基本ポイントカードでの販促は、ポイントプレゼントや倍率アップになります。
どの程度のポイント増加で顧客は動いてくれるのか?
どのカテゴリーのポイント倍率をあげる事でどの顧客が来てくれるのか?
この辺の判断がとても難しいですね。
ここで勉強したのはSQLとIDーPOS分析がメインです。
SQLとIDーPOSは以下の本がお勧めです。
スッキリわかるSQL入門第2版 ドリル222問付き! [ フレアリンク ]価格:3,080円 (2020/11/1 12:46時点) 感想(1件) |
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⑤SNS運用&広告運用業務
SNS担当として任されたメディアはTwitterとFacebookとInstagramとLINEの4つです。
私が配属された時は、まだ運用ルールや目的などが定まってませんでしたのでまず運用ルールを制作し会社としての承認を得ることからスタートしました。
運用ルールを作るにはまず自分自身もプライベートでしっかり運用してみて、使い方や反応は知る必要がありますのでまずは自分自身でもアカウントを作成し日々運用して行く事で勉強しました。
以下の本はかなり読みましたね。
僕らはSNSでモノを買う [ 飯高 悠太 ]価格:1,650円 (2020/11/1 12:52時点) 感想(0件) |
運用方法を決めた後は、やはりキャンペーンが主となりました、キャンペーンもただ実施するのではなく必要な顧客にのみ届く事が重要だと考えていました。
必要とは買い物に来てくれる可能性があるユーザーのみが参加しお得になってくれる事が大切だと認識していたので、自社のPB商品やクーポンや商品券(自社でのみ使える商品券)をメインのプレゼントキャンペーンとして実施してい来ました。
ツイッター広告の運用も実施し、代理店に任せると高いので自分たちで運用しましたね。
そんなに難しくないので自分たちで運用した方がスキルアップにも繋がり金額も安くなるのでやらない選択肢はないと思っています。
Twitterは運用を強化するには認証マークは必要ですね。ある程度広告費用は確保する事をお勧めします。
LINEは新規友達会員になると、お得なクーポン等を配布し増やす事でチラシやクーポンを配信した際に、折込チラシ以上の効果を発揮します。友達を増加しマスにアプローチし折込チラシを出さなくても顧客に来店してもらえるツールになるように強化していきました。
⑥HP(オウンドメディア全般)運用業務
マーケティング担当になるまでに最後に実施した事は、HPの運用になります。
ここでは、キャンペーンなどのページと商品のコラム記事を日々作成していく事がメインになります。
ここで必要になったのはPhotshopのスキルとコーディングスキルです。
Photshopは以前使っていたのでそこまで問題はなかったのですが、コーディングは別でした。
コーディングの勉強を一から実施し、1人でも問題なくサイト制作ができるまでにした事を説明します。
まず最初に実施したのは、progateですね。
みなさん実施していると思いますが、私も実施してました。
有料会員登録もして約3ヶ月くらい実施しましたね。
色々やったのですが、実際はHTML&CSS・Sass・JS・SQLのみで良いと思いますね。
これを2周くらいしたらすぐに有料化員を解約するのが今思うと一番コスパが良さそうだなと思います。
次に実施したのがドットインストールです。
ここも有料会員登録を2ヶ月程度実施しました。
JS関連は全て実施したのと、ウェブサイト関連は全て実施しソースコードは保管してから解約しました。
必ず有料のソースコードは保存してから解約する事をお勧めします。
ここまでやっても自分自身で作る事ができるようになりませんでした。
そこで実施したのがUdemyです。
自分自身が足りない部分を補そうな講座を2〜3購入し学んでからは業務でオリジナルのサイトもある程度容易に作れるようになりましたね。
その他、体験でしたがプログラミングのキャンプにも参加しましたね。
→有料ではなく無料体験です。体験でも同じ目標を持った人と知り合いに慣れるのがお勧めです。
最終的に知識がついたら、真似ばかりしていてもちゃんと作れるようにはならないので最終的には必ずオリジナルのサイトを作る事をお勧めします。
簡単ですが以上がマーケティング担当になるまでに実施した内容になります。
マーケティング担当
6つの業務を担当しその中で、自分自身必要だと判断して学んできた事でマーケティングの担当になり業務を行う事ができるようになりました。
マーケティングは経営と同じだと思います。
マーケティングの担当責任を持つ場合、特に小売業は全てのセクションを経験し顧客が何を求めていて最適なオファーの方法を常に考えながら行動する必要があります。
※業態からフォーマットまで全てを踏まえた活動が必要です。
PDCAの繰り返しです。
なるまでが大変ではなくなってからがさらに自分自信学んでいく必要があると思っています。
最後に
あくまで、個人的に実施してきた事や思いですので、絶対に正しいという事はないと思っていますが常に学び続ける事に対して絶対に間違えていないと思っています。
できない理由を口に出すよりできる方法を考えて、自己投資して数ヶ月勉強する事でできるならやれば良いと思います。
会社がやってくれないからは絶対やめた方が良い言い訳です。基本支援してくれません。
転職も否定しませんが、今いる会社でまだまだできる事がある人は沢山いると思います。